株式会社横山商会　リクルートサイト

経済学部経済学科卒

ｴﾚｸﾄﾛﾆｸｽｿﾘｭｰｼｮﾝ部企画営業課
羽賀慎太郎（2001年度入社)

学生時代から家電好きだった羽賀は、電機に関わる仕事がしたいと考え横山商会に入社した。
現在、彼が所属する生産管理課での役割は、設計と営業の間に入って両者をサポートする調整役だ。電気・電子製品を生み出す開発・生産の真っただ中で、各方面との調整に走り回る羽賀。
好きな分野の仕事に携わっている充実感を噛みしめながら、日々の業務に当たっている。

Chapter 1最初はがむしゃらに走る。

「実家の電化製品は、全て私が選んでセッティングしました」と話す羽賀は、暇さえあれば家電量販店に足を運ぶ根っからの“家電好き”だ。就職活動の際にも、電機・家電関連の業界に絞り、実家のある新潟県での就職先を探していたという。しかし、「就職氷河期」といわれる時代にあって、なかなか思うように内定を得られずにいた。

そこで、地元にこだわらず大学生活を送った石川県での就職も視野に入れることにした羽賀は、横山商会と出会うことになる。

「日立の代理店にもなっていて、幅広い事業を展開している会社なので、これはおもしろいなと思いました」と目を輝かせる羽賀。見事、内定を勝ち取り横山商会に入社した彼は、関連会社の「横山産業」で防水材料を扱う営業スタッフとして、社会人のスタートを切ったのだった。

「防水工事業者をお客様に、防水材料を販売する仕事です。私が関わっていたのは主に住宅用のもの。コンクリートがむき出しだと水が勝手に流れてしまうので、住宅にダメージを与えないように囲うための防水材料を扱っていました」。

仕事を始めた当初、知識は全くなかったが「何としても覚えようと最初はがむしゃらに走った」と当時を振り返る。わからないことはノートにメモったり、お客様から教えてもらったりしながら、自立的に動けるようになったのは「２年目くらいからでしたね」と語る。入社１年目のある時期、「こんなことをするために入ったんじゃない」とギャップに悩んだこともあったと吐露する羽賀。そんな時、ふと両親の顔が頭に浮かんだという。

「せっかく大学まで行かせてもらったのに、ここで『辞めます』なんて音を上げるわけにはいかない。もう少し頑張ってみよう」。そう思い直した彼は、その後、仕事が楽しく、おもしろくなったとうれしそうに話してくれた。

▼

Chapter 2念願だった電機関係の業務に就く。

2004年、羽賀にとっての転機が訪れる。開発本部のスタッフを１名増員するということで、社内公募の回覧が彼の手元に届いたのだ。

「自分の理想は電機関係の仕事をすることだったので、『次のステップとしてチャレンジしたい』と応募理由などを書いて手を挙げたんです」。

安易に諦めることなく踏ん張った彼に、絶好のチャンスが巡って来た格好だ。そして、何人かの応募者の中から選ばれたのは、羽賀その人だった。そう、ついに念願の仕事を勝ち取ったのである。

「扱うものが建築材料から、いきなり電子部品に変わりましたから、電気・電子の専門知識を持たない私には全くわかりませんでした」と苦労話をしながらも、彼の表情は水を得た魚のように生き生きとしている。防水材料の営業に就いた駆け出しの頃、わからないのに「わかります」と言ってしまい、いろいろな人に迷惑をかけ、大変な思いをした経験もある羽賀は「ある意味、新入社員のつもりで『わからない』『できない』をしっかり言う」ように心がけたという。

企画営業課における羽賀の仕事は、お客様、電子材料などの仕入れ先、自社の設計、営業、そして実装工場という一連の開発・生産工程が、うまく回るようにコーディネイトすること。“うまく”というのは、納期・品質・コストなど多角的な側面を鑑みてのことだ。

「１つの製品を作るのに、部品点数で50～100種類くらいのパーツが必要。それをお客様が希望する納期どおりに納めなければいけません。設計は新しくて良いものを使いたがりますが、そうするとコストが嵩みます。営業は、お客様の無理な要望を丸呑みしがちです。その辺をトータルにコーディネイトする調整役ですね」。

そのために、海外拠点のあるシンガポールや香港とやり取りすることも多い。「英語は非常に不得意」だという羽賀だが、英文メールも駆使しているというから、まさに“好きこそものの上手なれ”を体現しているようだ。

▲

▼

Chapter 3誰からも信頼されるように。

コストダウンを図り利益を上げるため、羽賀は仕入れ先の開拓にも積極的に取り組んでいる。ネット上で問い合わせを行い、欲しい製品を扱っていることがわかれば、すぐ現地に赴き担当者と話をする。「わかりました。御社に売りますよ」と言ってくれるまで交渉し続けるという羽賀は、「半年間、通ったこともありますね」と平然と言ってのける。その執念というか情熱には瞠目させられる。

「子どもの頃から思っていることですが、誰からも信頼される人間になりたい。仕事上で言えば、お客様、仕入れ先、設計者、営業から『羽賀に任せたら安心だ』と言ってもらえるような人物になりたいですね」。

羽賀の話を聞くにつけ、すでに周りから厚い信頼を寄せられているように思われるのだが、彼に言わせると「いや全然、まだまだですね」ということらしい。

「まだ、設計者なり営業なり仕入れ先をうまく納得させる話術というか技量が足りなくて、上司からも『まだまだ甘い』『アシスタントをもっとうまく使え』と怒られています」。

設計者のこだわり、営業の無理難題、それらの板挟みにあって苦慮することもしばしば。例えば「お客様が１ヵ月って言ってるんだから、何とか１ヵ月で納めるのが生産管理の仕事だろ」と詰め寄られたりした場合、羽賀は「その製品は納期が３ヵ月かかりますが、これだったら１ヵ月で入ります」という代替品を見つけて提案し、どちらを選ぶのか委ねるようにしている。お互いが納得できる道を探る優れた知恵だが、その提案の仕方が「まだ下手」なのだという。

また、自身がキャリアを重ね先輩になるということは、後輩を指導する立場になるということでもある。

「やったことのない人に『こうだ、ああだ』とうまく伝えて説明するのはすごく難しい。それをクリアできれば、いろんな人たちから信頼されるんじゃないかなと思います」。

押すところは押して、引くところは引く。調整役を務める羽賀の交渉術や技量は、今後ますます向上していくに違いない。

▲

▼

Chapter 4未来の後輩たちへ

home Page